2011年03月01日

監督の資質

 箕島高校の野球というのは、スーパースターがのいない時期が長かったが、
 ねばり強い野球というか、一点差で勝つゲームが伝統といわれるほど、
 せったゲームに強いチームだった。
 一点差で勝つ野球というのは、監督と選手との言葉には出せないけれども、
 通じあうものがないとできない。
 尾藤さんは、俺に任せといたら大丈夫やという頼りになる存在だった。

というような意味のことを、元箕島高校投手の東裕司さんが語っていましたが、
今日の連載を読むと、高校時代からすでにその萌芽があったのかと思います。

さて、延長戦といえば甲子園の箕島対星稜ですが、
その16回は星稜が一点リードでツーアウトを取り、
一塁へのファウルフライを一塁手が取り損ね、
直後に同点ホームランが飛びだしたという展開でしたが、
翌日の新聞に「星稜、悲運のつまずき」と書かれたという
人工芝に足を取られて転倒した一塁手は
瞬間、「このまま横になっていたい」と思ったといいます。
他の選手も、「早く試合が終わらないかな」としか考えてなかったという
談話もあります。それくらい、みんな疲れ切っていたのですね。
延長戦の戦いには、運も大きな要素であるのは確かです。
この星稜にはいろいろな後日談もあるのですが、
それはまたの機会に。

さて、尾藤さんの大学時代、今度はどんなドラマが起こったのでしょうね。  


Posted by 一球入魂 at 21:41Comments(7)