2011年05月31日

信任投票の謎

尾藤さんが監督を退くきっかけになった
後援会との関係悪化とは、いったい何だったのか?
そんなことが気になって調べてみるとーー

夏の県大会に敗退した後、後援会が監督交代に動いたとか、
甲子園での初戦敗退が続き、漁師町だった箕島の人々から、
クビにせよという声が出たとか、
いろいろな噂がありました。

尾藤さんは当時のことをこう振り返っています。

 1966年、23歳で母校の硬式野球部の監督になった。
 甲子園に行くには名門の2~3倍は
 練習しなければ追いつかないと、
 厳しく激しく練習して行き過ぎたこともあったと思うが、
 ある意味で生徒に恋し、恋愛をしていたようにも思える。
 子どもたちが何を考えているのか知りたかったし、
 自分の気持ち、何を考えているかも知って欲しい、
 という気持ちでいっぱいだった。

熱血漢の尾藤さんらしい回想ですが、
練習は相当スパルタだったのでしょうね。

さて、信任投票の中で、ただ一票の不信任。
この話には後日談がありますが、それは連載で登場するかもーー。
なので、次回に。  


Posted by 一球入魂 at 16:53Comments(0)

2011年05月30日

箕島快進撃の光と影

 順風満帆にスタートした尾藤箕島の第一期。
当時、尾藤さんは選手たちにこういい続けたといいます。

「目の前でゴロは捕れ、
 バントもバッティングも打ちに行ってはいけない、
 目の前でボールを捉えろ」

初優勝時のエース、島本講平さんは
「ミートポイントは体に近いほうが有利じゃないですか。
 それを『目の前で捉えろ』と
 表現しているんじゃないですか」と後に語っています。
また、島本さんによれば、
「尾藤さんのすごいのは、決勝戦で負けていないところ」だとも。

記録によれば、甲子園での決勝戦は4回戦って負けていない。
準々決勝以降の18試合も、14勝4敗と極めて高い勝率を残しています。

そんな尾藤さんの監督時代の第一の転機ともいえる信任投票。
あまり語られなかった事件ですから興味深いですね。  


Posted by 一球入魂 at 13:08Comments(0)

2011年05月26日

長男誕生

 今朝の熱闘編は、尾藤さんのみたことのない笑顔が
印象的です。なんといっても、長男とのツーショット。
我が子を抱いて目を細めるという、もうひとつの尾藤
スマイルといってもいいかも。

 のちに投手として活躍する尾藤強さんですが、こんな
エピソードをみつけました。

1986年夏、強投手が2年生の和歌山大会決勝戦

 「1回表、桐蔭に1点を先制されたんですが、
 5回裏にウチが2点を入れて逆転し、選手たちが守備につく際、
 私は大声で叫んだんです。
 『強、一人でもランナーを出したら代えるぞ!』

それまでグランドでは「尾藤」と呼び、「強」とは読んだことが
なかったという尾藤元監督。
その後、強投手はランナーを出し、言葉通り監督は投手交代を
余儀なくされ、箕島は桐蔭に敗退することに。
このとき、甲子園は決まったも同然という気持ちが「監督」から
「親父」にさせてしまった。と後に語っていたそうです。

厳しかったことで知られる尾藤さんの意外な一面といえるかもしれませんね。  


Posted by 一球入魂 at 14:24Comments(0)

2011年05月25日

熱闘編がスタート



いよいよ、熱闘編がスタートしました。
毎朝の楽しみが復活して、うれしい限りです。
再開第一回は、なんと奥様とのロマンス。
OBの方々が一様に、もっとも苦労したのは夫人と語っていましたから
このほほえましいエピソードには笑みがこぼれます。

今回の連載では、箕島高校の黄金期が描かれるようですから
あの頃の熱い思いを懐かしく回想される方も多いでしょうね。

例えば、こんな方
 当時の事を良く覚えています。私は中学1年生でした。
 まさにテレビにかぶりつき状態でした。ファーストフライで
 ああ、終わりだな、と思った瞬間、エラーで命拾いをして、
 その後まさに起死回生のホームランで追いついた時は
 もう全身ゾクゾクッときました。
 最後の最後まであきらめない、本当にその大切さを教えてくれた
 素晴しい試合でした。
 今息子が少年野球をしていますので、いつか見せたいと思っています。

これは小川真由さんのブログによせられたものですが、
こんな思い出を持っている方がたくさんいらっしゃるでしょう。

そういえば、春にオープンした本町の「和歌山スポーツ伝承館」で
箕島高校の春夏連覇の映像が見られるようですね。
近々、いってみたいと思ってます。

写真は、青春編をまとめた冊子で、朝日新聞を新規契約すると
もらえるものだそうです。
字が大きくて、スクラップしたものより読みやすいという人もいました、
でもやっぱり、リアルタイムに読んでスクラップすることに値打ちがある
と思うのは年代の相違でしょうか?  


Posted by 一球入魂 at 11:36Comments(0)