2011年06月30日

奇跡はつづく

伝説の試合となった星陵との延長戦。
16回に2アウトランナー無しから
同点ホームランを放った森川選手は
それまで公式戦はおろか、練習試合でも
ホームランを打った経験がなかったそうですから
まさに奇跡の連続だったわけですね。

そして迎えた延長18回。
この試合を当時の三塁コーチャー中本康幸さんは
こう振り返っています。

  延長18回の裏ですから、入ったらゲームセットですけど、
  これで入って終わるという感じはなかったですね。
  勝負強い上野がショートオーバーに
  持っていったんですけど、
  いきりたつとかもなく、冷静でした。
  春も(優勝を)経験させてもらってますし、
  普段の試合と変わらなかったです。
  三塁コーチャーというのは、一点が入る入らないという
  判断になるのですが、だいたい自分のカンですよね。
  ランナーの足、打球の方向、それによって「腕を」まわします。

そして、二塁走者だった辻内選手は三塁ベースを蹴り、
ヘッドスライディングで勝利を決めた。

何度も万事休すともいえるシーンを迎えながらも、
あきらめることなく、最後は「神」を味方にしたかのような
奇跡的な勝利を手にした尾藤・箕島。
その先には春夏連覇の栄光が待っていました。

  決勝の池田戦では相手エースの一塁けん制のときのクセを
  1番打者の嶋田宗彦が見破ったことが、
  勝利の原動力になった

という尾藤さんは、勝因は監督の采配ではなく、
選手の力だったと語っていたといいます。
池田戦で決勝のスクイズを決めた榎本選手は
後に回想してこう語っています

  バッターボックスに入る前にサインを見たら
  スクイズでした。
  はずされたので、見破られていたんでしょうね。
  日々の練習で、バントとか、ヒットエンドランとか
  攻撃の積極性とか、精神面も
  いろいろ叩き込まれていたのが役立ったかもーー。

現在、少年野球で後進の指導に当たっている榎本さんは
  尾藤監督から教えていただいたことを、
  次の世代の子供たちに伝えていきたい
とも語っていました。

「熱闘編」が今日で終わった「尾藤魂」。
次のシーズンでは、何を学ぶことができるのかーー
楽しみですね。
 
熱闘編は今日で終わりましたが、この後の箕島高校の戦いと
尾藤さんの歩みは



Posted by 一球入魂 at 12:51│Comments(0)
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