2011年06月15日

「一期一会一球」に合掌

 尾藤さんの墓石の開眼供養を伝える
今日の朝日新聞和歌山版。
墓石には「一期一会一球」が刻まれ、
硬式ボールのモニュメントもあり、
甲子園の土が敷かれた上に納骨されたと
読んで感慨深いものがあります。

 今日の「尾藤魂」に語られたプッシュバント。
かつて尾藤さんはこの戦法についてこう語っていました。

  甲子園に行く前に県営紀三井寺球場で
  連係プレーの練習をしたとき、
  控えの選手がたまたまプッシュバントを
  野手の間にしたら、レギュラーの選手たちが戸惑った。
  これを徹底してやったら面白いな、
  と思ったのがきっかけだった。

この効果について当時、箕島高校野球部長だった
田井伸幸さんはこう語っています。

  79年の選抜の決勝で、浪商のエース牛島和彦が
  つんのめってバント処理していたのを思い出す。

その浪商戦ですが、尾藤さんはドカベンこと香川選手に
こんな思い出を持っていたようです。

  彼はよく箕島のベンチを見ていた。
  私は「フォークはあかん。まっすぐで勝負せえ」と
  身ぶりで彼に伝えた。香川はうなずいてストレートを
  放らせた。

昨日の「尾藤魂」にも書かれていたように、
尾藤さんは香川選手のキャラを気に入ってみたいですね。

さて、ドクターからいろいろとアドバイスを受けていた東投手は、
こんな思い出も語っています。

  人間の体について、1週間に1度くらい、
  こんこんと聞かされていたんです。
  人間の目はどうなっているかとか、
  人間の脳はどういう感覚を持っているとか…
  こういう肩の形をしていると変化球に強いとか、
  医学的なことを技術に結びつけた話も、ずいぶん聞きました。
  これは、正しいかどうかわかりませんが、
  そうした話を聞いていたので、打者を冷静に観察するように
  なったんです。
  高校野球の場合、相手のデータが少ないので、
  ずいぶん役に立ったような気がします。

そして甲子園のマウンドでも打者を観察し、
苦手と判断したところを突いたり、
打ち気がないと見たら、真ん中に投げることもしていたといいます。

いよいよ、あの79年を迎えた「尾藤魂」。
最大のドラマの幕が開きますね。



Posted by 一球入魂 at 13:25│Comments(0)
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