2011年06月28日

悲運のつまずき

「星稜、悲運のつまずき」
今日の「尾藤魂」に語られた有名な落球事件。
翌日の新聞にはこんな見出しが躍ったといいます。

尾藤さんはこのときのことをこう語っています。

  「二塁打だ」と思った瞬間、久保元司右翼手が
  ちゃんとポジション取りしていて、
  最少失点に抑えました。
  彼が自分で考えたファインプレーでした。
  その裏、またも2死。
  「うちの子らも星稜の子らもすごい。
   お互いにありったけのもん出してる」と
  ただただ感心していました。
  星稜の加藤選手の「落球」も、実は「落球」じゃなかった。
  あの年に導入された人工芝に足を取られ、
  「転倒」したんです。
  当時は約1センチの段差があり、
  その夏以降段差はなくなりました。

一塁手の加藤直樹さんは、ベンチ前に上がったファウルフライは
簡単に捕れそうだったが、バランスを崩し、
ボールが一瞬視界から消えたといいます。
その時のことを後にこう語っています。

 おかしなことに、その時『このまま横になっていたいな』と思った

捕っていれば勝っていたと気付いたのは、ベンチに戻ってからだったとーー。
また、当時ライトを守っていた元中日ドラゴンズの音重鎮さんは、

  あの時は疲れきっていて、
  早く試合が終わらないかということしか考えていなかった

と、振り返っています。
加藤さんが転んだ瞬間も、
「また試合が長引くのか」という思いしかなかったとも。

どちらの選手たちも体力は限界、ほぼ気力だけで
戦っていたことが伺われます。
そんな過酷な延長戦。
まだまだ続くドラマの裏側を、早く読みたいですね。



Posted by 一球入魂 at 13:47│Comments(1)
この記事へのコメント
「落球」じゃなくて、1cmの段差の人工芝に足を取られた「転倒」だったんですね・・・   
Posted by がきちゃん at 2011年07月02日 11:14
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。