2011年06月16日

負けないチーム

のちに伝説を生むこととなる79年の尾藤・箕島。
選抜が描かれた今日の「尾藤魂」はわくわくしますね。

  79年の春夏連覇のチームは強いとは思わなかった。
  ただ、試合になると不思議と負けないチームだった。

と尾藤さんはこの年のチームについて語っていたといいます。
当時のキャプテン上野山善久さんはこう回想しています。

  練習時間は長く、家に帰ってからも日課があった。
  丸めた新聞紙を毎日200球打った。
  腕だけで縄登りをしたり、夜にグラウンドでタイヤ打ちをして、
  近所からクレームを言われている選手もいた。
  同級生17人の中で1人だけ最後までベンチ入りできなかった選手は
  監督に「どうやったら守備が上達するか」と聞き、
  「体が硬い」と言われてその日から風呂上がりに柔軟を始めた。
  そして開脚して胸が床につくまでになった。
  全員が箕島の一員という意識で上を目指していたから
  負けなかったのだと思う。

また石井投手はチームの特色を聞かれたとき

 「点を取られないと、取ってくれないんですよ。」

と語っていたともーー。
粘りの箕島野球が開花した79年。
春も佳境に入りました。  


Posted by 一球入魂 at 11:12Comments(2)