2011年01月25日

箕島vs星稜戦を回顧する

箕島vs星稜戦を回顧する

尾藤監督といえば、高校野球史に残る名試合といわれる
箕島と星陵の延長18回の熱闘。
連載のもうひとつの冊子には、この試合を伝える
翌日の新聞紙面が掲げられていました。

新聞社といえども、よく残っていたものだと思いますが
これを探し出すのも担当者の熱意なのでしょうね。
添えられた短い文章からも、この試合の白熱ぶりが
伝わってきます。
当時、中継を見ていた人は、夕方から帰社時間になっても
喫茶店の席が立てなくなった。
多分、和歌山中の人がTVの前にいたんじゃないかといってました。
朝日放送からNHK教育へチャンネルが移り、
7時56分の試合終了まで
もう終わりかと何度も唇を噛み締めながら
TVに見入っていたといいます。

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君らの熱闘の翌日から
甲子園は秋になった
東南の海を駈ける台風が
思わず走りをとめてのぞくほど
試合は熱く長く激しく
翌日の空は
熱気をはらんでいるものの高く澄み
もう秋だった

それにしても君らが示したあの力は
一体何だったのだろうか

奇跡とよぶのはたやすい
だが
奇跡は一度だから奇跡であって
二度起きればこれは奇跡ではない

言葉がない
言葉で示そうとするのがもどかしい
一瞬でいいつくす言葉の奇跡が
ぼくにはほしい

勝利は何度も背を向けた
背を向けた勝利を振り向かせた快音が
一度 そして 二度起きたのだ

誰が予測できるだろう
祈ることはあっても
願うことはあっても
予測出来るはずがない
ましてや 確信など誰にあろうか

熱く長い夏の夜
人々の胸に不可能がないことを教え
君らは勝った
球史にのこる名試合は
箕島・星稜
時は昭和五十四年八月十六日
君らの熱闘の翌日から
甲子園は秋になった

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これは箕島と星陵の試合に感動した作詞家の故・阿久悠さんが
翌日のスポーツ紙に寄せた「最高試合」という詩だということです。
ブログから見つけたものなので、原文通りかわかりませんが、
感動が伝わってくる素晴らしい詩だと思います。



Posted by 一球入魂 at 18:42│Comments(0)
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